東京視察研修実施

11月9日(金)、18名が参加し、東京視察研修を実施しました。

まず、「ビルのリノベーション」をテーマに、三菱地所レジデンス(株)の「Reビル」事業の取り組みのひとつである「ザ・パークレックス日本橋馬喰町」を視察しました。1986年築のこのビルは新築当時ウェディング関連のショールーム、倉庫として利用されていましたが、近年ほぼ未利用な状態が続いており、スケルトンプランでリノベーションを図りました。参加者からは、事業スキームについてより具体的な質問が出されました。

次に、大手町の「大手町パークビルディング」にある三菱地所(株)本社オフィスに伺いました。最新のワークプレイス思想で、オフィス全体をコーポレートテーマである「PARK」に見立てた斬新なデザインのオフィスを創りました。徹底したペーパーストックレスや総務部門をFMにシフトする取り組みなど、新オフィスの目的は仕事の「質」を高めることにあり、「働き方改革」をリードしようという矜持が窺えました。オフィスビルユーザーがいま、そして今後、何を求め、それにどのように対応していけばよいのかを考えさせられました。

 

最後に、1958年竣工の「大手町ビル」の大規模リノベーションを視察しました。「100年ビルへの挑戦」を謳い、ハード面の改修に加えて、FinTech集積拠点「FINOLAB」の拡張やAIやIoT、ロボティクス等のビジネス創出コラボレーションスペース「TechLab」の開設というソフト面のリノベーションも図りました。また、丸の内仲通りから大手町仲通りへの通り抜けを演出するために改築を図るのも見どころのひとつです。

築30年以上のビルを所有するオーナーが多い当協会会員においては、今回の視察は今後のビル運営の大きな参考となったものと思われます。